
「福は内!福は内!」独特な掛け声で行われる豆まきの中、人一倍声を張り上げている鉢嶺の姿があった。
2026年2月3日、千葉・成田山新勝寺で行われた節分会に、鉢嶺が参加した。
立春前日、厄を払い福を呼ぶため――という建前はあるが、実態は「一年分の運を物理で回収しに来た」という極めて鉢嶺的な動機だった。
成田山新勝寺の節分会とは
成田山新勝寺の節分会は、毎年2月3日に行われる伝統行事だ。
「国土安穏、万民豊楽、五穀豊穣、転禍為福」を祈願し、大本堂前で盛大に執り行われる。
最大の特徴は掛け声。
ここでは「鬼は外」を言わない。
本尊・不動明王の大慈悲の前では、鬼でさえ心を入れ替えると考えられているため、掛け声はひたすら
「福は内!福は内!」
のみ。
当日は、力士や俳優が豆をまく「特別追儺豆まき式」が行われる。
華やかすぎる“まく側”の面々

この年の特別追儺豆まき式には、かなり強いメンバーが並んだ。
大相撲力士からは
豊昇龍(横綱)、大の里(横綱)、髙安(関脇)、大栄翔(前頭)、御嶽海(前頭)。
さらに、令和8年1月場所と並走する形で話題の
大河ドラマ『豊臣兄弟!』出演陣も参加。
仲野太賀(小一郎役)、白石聖(直役)、山口馬木也(柴田勝家役)、宮澤エマ(とも役)、大東駿介(前田利家役)。
相撲、ドラマスターが同時に豆を投げる。
この光景を前にして、鉢嶺が黙ってみているはずがない。
鉢嶺、節分会に参加

なんと鉢嶺、豆まきに参加してしまう。
緑の法被を身にまとい、他の参加者たちと一緒に会場中央の舞台に上がっていく。気を引き締めた顔で舞台へ上る姿は、完全に芸能人気取りだ。
豆まき開始。福は内、鉢嶺は前
時間になると、空気が一変する。
豆が飛ぶ。人が前に出る。
「福は内!」の声が重なり、境内は完全に戦場。
鉢嶺は豆をキャッチする側も経験してみた。豆を取りやすいよう、なるべく舞台の目の前を陣取り、豆を投げる動きに合わせて必死に手を伸ばす。
飛んでくる豆は、小さめの袋に包装されたもの。衛生面や、キャッチする際のつかみやすさなどに配慮された形だ。
感想は一言。
「思ったよりもキャッチできたし、宮澤エマの投げた豆を取れた。早くも今年の運を使い果たしちゃったかも」
豆の袋を握りしめた鉢嶺は、鼻の下を伸ばし満足げに語っていた。
まく側を見ての、謎の評論
特別追儺豆まき式が始まり、力士や俳優が豆をまく。
歓声が上がる。シャッター音が鳴る。
それを見た鉢嶺の第一声。
「やっぱ、撒き慣れてるよね」。
一度豆をまいただけで、完全に評論家目線である。
最後に3本締めで景気よく締めて終わり。一年分の福を取り込んだつもりの鉢嶺は、威風堂々とした顔つきで新勝寺を後にした。
まとめ
成田山新勝寺の節分会は、否定のない行事だ。
鬼も追い出さず、ただ福を招き入れる。
そこに鉢嶺が混ざると、行事は少しズレる。
だが、そのズレが一日の記憶を強くする。
転禍為福。
この言葉が一番しっくり来ていたのは、
不動明王でも力士でもなく、一般参加で全力だった鉢嶺本人だった。