
「これ、俺たちもできるんじゃない?」
画面を見ながら鉢嶺が言った瞬間、嫌な予感はしていた。
彼がハマったのは、Netflixで配信中の恋愛リアリティーショー
ラヴ上等。
ヤンキー気質の男女が本気の恋をぶつけ合う番組だ。
問題は、それを銀座で再現しようとしたことにある。
「ラヴ上等」とは何か

「ラヴ上等」は、理屈より気合、といった雰囲気の恋愛リアリティーショー。
不器用で真っ直ぐ。荒くて純粋。
鉢嶺は言う。
「今の銀座に足りないのは、こういう“覚悟”なんだよ」
たぶん違う。
ヤンキー同伴、決行
ヤンキー同伴を行うと決めた鉢嶺は、ヤンキーっぽい過去を持つ銀座のホステスを見つけ出した。
彼女は、10代の頃に元カレを意識がなくなるまでボコボコにした過去を持つ。
普段はやさしい雰囲気の彼女だが、このエピソードから鉢嶺は今回の『ヤンキー同伴』に抜擢。
「え、ヤンキー同伴って何ですか?」
「単車とパチンコ」
「雑ですね」
だが勢いで押し切る。
単車登場。完全に平成

用意された改造バイクは、
まるで平成のヤンキー雑誌「チャンプロード」からそのまま出てきたような一台。
「これこれ、こういうの!」
鉢嶺はテンションが上がる。
だが自然な流れで——
鉢嶺が後ろに乗ることになった。
「え、俺が後ろ?」
「私の方が似合いますよね?」
言い返せない。
なぜかパチンコへ

「ヤンキー=パチンコでしょ」
この短絡的な公式に従い、バイクにまたがった後はパチンコ店へ直行。
鉢嶺は普段パチンコを打たない。
「今日は世界観重視だから」
「世界観って言葉、便利ですね」
結果は特にドラマなし。
ヤンキー感もそこまで出ていない。
最後は結局、銀座へ

パチンコを終え、二人はホステスの働く高級クラブへ。
ドアが開いた瞬間、空気が整う。
ここが本来のフィールドだ。
「やっぱり、ここが一番落ち着きますね」
「……だな」
バイクの運転席には座れなかったが、鉢嶺が一番”暴走”していたかもしれない。
まとめ
「ラヴ上等」に影響された鉢嶺のヤンキー同伴は、
概念だけヤンキーな一日だった。
それでも本人は言う。
「大事なのは気合だから」
一番荒かったのは、
発想だけだったのかもしれない。