銀座まほら、まりこママの誕生日

花に囲まれた銀座の夜というのは、それだけで少し特別な空気をまとう。普段と違う趣の店内で、この店のオーナーママの誕生日が3日間にわたって祝われた。


銀座まほら ── 古き良き銀座を、現代に繋ぐ店

銀座まほらは、2023年7月に開業した銀座の会員制高級クラブだ。店名の「まほら」は、素晴らしい場所・住みやすい場所を意味する日本の古語に由来する。白を基調とした品のある内装、厳格なドレスコード。近年、ラウンジやキャバクラの台頭によって変わりつつある銀座の街並みの中で、「銀座の古き良き文化」を正面から守ろうとしている数少ない店のひとつといっていい。

その徹底ぶりは、業界の中でも際立っている。どれほど豪快に飲むお客様であっても、店のルールを尊重していただけないと判断されれば入店をお断りする。六本木や西麻布から流れてきた新しい客層も受け入れながら、銀座本来の空気を壊さないよう丁寧に線引きをしている。そこまで徹底しているからこそ、上質な客層が維持されている。ドレスコードを守れない客には、それだけの理由をつけて断る。銀座でここまで毅然とした姿勢を貫いている店は、そう多くない。

店名に込められた意味の通り、まほらが目指すのは「ひと時、心落ち着く銀座の社交場」だ。その言葉が絵空事に聞こえないのは、店の空気そのものが証明している。

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まりこママという人

その店を切り盛りするのが、オーナーママのまりこママだ。銀座ファーストクラブ、銀座オロオロ、銀座JUJUなど、銀座を代表する複数の高級クラブでキャリアを積み、独立という形で「まほら」を立ち上げた。業界では知る人ぞ知る存在だ。

特筆すべきは、クラブのママとしてのキャリアだけではない。20代の頃から自身のアパレルブランドを経営しており、夜の世界に身を置きながら経営者としての顔も併せ持ってきた。ファッションへの審美眼と経営感覚を若い頃から磨いてきたことが、まほらの内装や店内の雰囲気にも滲み出ている。

店のコンセプトは「銀座の格式を大切にしながら、時代に合わせて進化するお店作り」。古い文化をリスペクトしながらも、時代に合わせて柔軟に動く。その姿勢は、ホステスたちへの向き合い方にも如実に表れている。女性が安心して働ける環境づくりを大切にしながら、銀座のクラブとしての水準をしっかりと維持する。その両立を実現しているオーナーママが、銀座にどれほどいるかを考えれば、まほらという店の立ち位置は自ずと見えてくる。

まほらの客層は銀座でもトップクラスとされており、上場企業の役員や社長クラスが連日訪れる。それはまりこママがこれまでのキャリアで積み上げてきた信頼の厚さの裏返しでもある。


3日間の誕生日パーティー

4月13日から15日の3日間、まりこママの誕生日を祝うパーティーが店内で開かれた。普段の凛とした空間は、この期間だけお祝いの花々で彩られ、どこか柔らかく華やいだ趣をまとっていた。

銀座でこういった場が成立するのは、そこに集まる人間関係の密度があってこそだ。お客様、スタッフ、同業者。まりこママを囲む人たちの顔ぶれが、その店の歩んできた時間を物語っていた。3日間という期間も、それだけ多くの人に祝われる人望の表れだと思う。


鉢嶺もお祝いに顔を出した

鉢嶺も、まりこママの誕生日を祝いにまほらに顔を出した。こういう夜に「おめでとうございます」と言いに行ける距離感が、銀座という街で続いてきた人付き合いの形だと思う。

グラスを傾けながら、誕生日を祝った。誕生日のお祝いに来た鉢嶺にとっても、気づけばただ居心地のいい夜になっていた。それがまほらという店の強さだと思った。


銀座で店を続けることは、簡単ではない。客層を守り、スタッフを守り、場の空気を守る。その全部を同時にやり続けなければならない。まりこママがそれをやり遂げているのは、技術や経験だけでなく、「まほら」という言葉に込めた想いを日々の仕事で体現し続けているからだと思う。花に囲まれた3日間が終わっても、この店の空気はきっと変わらない。